Ⅱ 想いと現実と Ⅱ

君に出会ったあの日を忘れない

この小説は「小説家になろう」サイトにも投稿しています。

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君に出会ったあの日を忘れない 「小説家になろう」

 

◆◆◆ Ⅱ 想いと現実と Ⅱ

 

窓辺に佇み、たばこに火を点けた。そして、ただ茫然と焦点が合わないまま外の景色を眺めた。窓から見える外の景色は何となく不思議な光景だった。空には東京では見る事も出来ない様な綺麗な星空が広がっているのに、時おり静かに舞い落ちる粉雪が目に映る。

こんなに晴れているのに……雪が……暖かさは何も感じられない、それどころかその輝く星空が外の身を刺す冷たさが、俺の体を心を一層苦しめた。

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君に出会ったあの日を忘れない Ⅱ思いと現実と

君に出会ったあの日を忘れない

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君に出会ったあの日を忘れない 「小説家になろう」

◆◆◆ Ⅱ想いと現実と

真っ暗だと思っていたペンションには明かりが灯されている。叔父さんが帰っていた。いつもとは違う重く感じるドアを開け「ただいま」と何もなかったかのように、出来るだけ普通の声で言った。でもその姿を見れば何かあったことは一目瞭然、叔父さんたちは驚いて

「磨緒、どうしたんだその体」

無理もないだろうと思う。

なにせ叔父さんがここを出る時は片足にギブスだけの俺だったのだから。そして今は、左腕を吊るし片方の頬には大判の絆創膏が貼られている。その俺の後ろには、黙って俯(うつむ)いている瞳がいた。

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君に出会ったあの日を忘れない

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小説家になろう 君に出会ったあの日を忘れない

あらすじ

6年ぶりに母親の実家である秋田に訪れた磨緒は、叔父が経営するペンションの近くにあるスキー場でスキー初心者にもかかわらず、無謀にも上級者コースを滑走し暴走した。
成す術を失い恐怖と共に死をも予感した磨緒はある女性に救われ、左足を骨折したものの事なきを得た。
磨緒を救った女性、それは偶然にも幼い頃から知り合う従姉の瞳だった。未だに磨緒の脳裏にある瞳の姿はあのおかっぱ頭の男勝りの女の子。しかし、目の前に現れた瞳の姿はすっかり変わっていた。

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